Diary.03 - 『第03回更新分』
◆前回のあらすじ
-野犬にエサと勘違いされてしまった世羅。
-久しぶりの実戦に果たしてどう挑むのか…?
じりじりと間合いを伺う両者。
沈黙を破るのは野犬の方であった。
「ガァァァッ!」
牙を剥き、飛び掛ってきた野犬を世羅が迎え撃つ。
「真っ直ぐ飛び掛ってくるだなんて…無謀ですわね」
剣を垂直に真っ直ぐ構えた。
飛び掛ってくる勢いを利用して正面から受け止めるつもりである。
「…あ。」
世羅が何かに気がついたが、時既に遅し。
ゴスッ!
鈍い音と共に野犬は世羅の構えた剣に正面衝突し、その場に崩れ落ちた。
「ついつい、剣を鞘から抜くのを忘れてしまいましたわ。
…まあ、峯打ちということで。結果オーライですわね。」
気絶した野犬を草陰に横たえ、世羅は再度探索を始めた…
念のため、牙を引っこ抜いて。
◆世羅の日記
野犬からは牙を引っこ抜いておくことにしました。
これであの子ももう、悪さできませんわね。
新たな魔方陣が見えてきましたわね。
これで今後、ここを拠点に活動することができるはずですわ。
次はどちらへ向かってみましょうか…。
和葉の手がかりになりそうな方がコンタクトを取ってくれました。
…しかし和葉、私のことをあっさり話してしまって…
ボディガードとしては失格ではありませんか?
帰ってきたらしっかり叱って貰わないといけませんわね。
学友だったクレアもコンタクトを取ってくれましたわね。お返事をしておかなければ。
そういえば、休学届けを出すのを忘れていた気がしますわ。
もともと長期滞在するつもりもありませんでしたし。
…後で何とかして、連絡しておきましょう。
家はともかく、友人達に心配をかけるわけにはいきません。
さて、一休みしてお茶でも入れましょうか。
…と、壁によりかかったのは良かったのですが、
いきなり壁が動き出してしまったではありませんか。
…もしかしてもしかすると…ここで負けると壁に抱きしめられて
*かべのなかにいる*
ピンチではありませんか!?
絶対に…負けられません!