Diary.07 - 『第07回更新分』
◆前回のあらすじ
-初めての練習試合。
「お手合わせ願いますね」
闘技場で相対した相手。
相手は一人と聞いていたのだが…大剣を担ぐ剣士が護衛として付いている。
「一人ずつ相手、というわけにもいきませんわね」
剣士がすっと、主人を守るように前に出た。
「それならば、まずは貴方から倒すまで!」
世羅は剣士に対して斬りかかる。
その間に対戦相手の主人が黒い球体を生み出す。
恐らく身体能力を向上させるものであろう。
斬りかかったことで間合いが詰まる。
「俺の獲物はでかいぜ」
ニッと剣士が笑い、世羅の首筋へと噛み付く。
「…っ!?」
剣の間合いより狭い、ほぼ0距離での攻撃は予想できない。
「離しなさいっ!」
剣の柄で、後頭部を殴りつける。
剣士はそのまま気を失い地面へと崩れ落ちた。
「これで、1対1ですわね」
首筋を押さえつつ、正面から相対する。
この間合いは魔術師の間合い。
ここから予想できる相手の行動は…そう、魔力の矢を飛ばすマジックミサイル。
相手が詠唱に入ると同時に、相手の目の前へと踏み込んだ。
「そう思い通りにはいかせませんわ!」
怯んだ相手に対し連撃を放つ。
何事か呟き、手を振り上げた様子を見て一気に距離を取る。
先ほどまで自分のいた地点で、小さな爆発が起きた。
続けて迫りくる魔法を受け止め、世羅がタックルする。
そのまま地面に相手を押し倒し、喉元に剣を突きつけた。
「これでチェックメイト、ですわ」
初めての練習試合はこうして終わった。
◆前回更新から少し前の、ある人物に関するお話
「雪乃さん、メッセージが届いていますよ」
酒場に座る、白いローブの女性が声を掛けられる。
「ありがとう。…あら、雪音から?」
差出人の名前を見て、首を傾げつつもメッセージを開封する。
- 姉貴へ
- 和葉の居場所が分かったので拾ってくる
- そんなに時間は掛からないと思うが、一月連絡が無かったら心配してくれ
- From 雪音
女性はそんなメッセージを見つめ、苦笑いを浮かべている。
「…………雪音ってば。貴女が行き先を書いてくれなきゃ助けにもいけないじゃないの」
卓上に置かれたお茶をくいっと飲み干し、立ち上がる。
「二人そろってどこか抜けてるのは、誰に似たんだか…」
「仕方ないね。お嬢さんは私が面倒見なきゃ」
こうして和葉の姉、雪乃が世羅の様子をチェックしているのであった。
本人が気にしている実家や学校への連絡もきっちり行われているらしい。
◆世羅の日記
初めての練習試合。
同じ遺跡を探索する方と勝負するのは初めてでしたが、
なんとか勝利することができました。
後先考えずに本気を出すことはなかなか出来ないので、
久しぶりに本気になってしまいました。
…ちょっと疲れてしまいましたが、まだ行けますね。
さて、久しぶりに遺跡の探索に…って、
子供が歩行雑草に追われているじゃありませんか!?
抵抗もできない子供を襲わせるわけには行きませんわ!
## Work BGM - 某番組増刊号
## チキレ間に合っちゃった。